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僕は右へ行く

適当に書くよ!

専門家は専門外のひとの気持ちを考えよう

タイトルで終わり。
最近読んだ本から例を二つ。


愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

「君はミステリーって言われたら、どんなのを想像する?」
 いきなり言われても困るな。俺にとっての代表的なミステリーか。ぱっと浮かんだ書名は、多分言っても沢木口には通じないものだったので、俺は有名どころを無難に挙げた。
オリエント急行殺人事件とか」
 しかしこの答えでも沢木口のお気には召さなかったらしい、沢木口はむっと眉を寄せた。
「マニアックね」
 つい、言い返してしまう。
「知名度はトップクラスだと思いますが」
 すると沢木口は人差し指を立て、ちちち、と横に振った。
「だから、そこで『推理小説』が出てくるのがマニアックなんだってば。自覚がないの? 普通にレンタルビデオ屋に入って、普通に『ミステリー』を探してみたとして、まず何が出てくると思う?」
 俺には沢木口が何を言いたいのかわからない。右を見て左を見るが、誰にもピンと来ていないようだ。
 沢木口はいらだたしげに声を高くした。
「アンケートでミステリーが一位になった時、誰も推理ものになるなんて思ってなかったっていうのよ。どうしてわかんないかな。ミステリーっていったら、『十三日の金曜日』とか『エルム街の悪夢』とか、そういうのが最初に来るのが普通でしょ!」
(P.164-165)

なれる!SE (6) 楽々実践?サイドビジネス (電撃文庫)

なれる!SE (6) 楽々実践?サイドビジネス (電撃文庫)

 ………。
 ハブ……?
 工兵は眉間を押えた。
「あの……すみません、なんでハブ置いてるんですか?」
「えー? だってPCいっぱい繋ぐじゃないですかー。デスクトップにノート、NASも置いてるし。家のノート持ってきたときとか」
 いや、集中配線に変えた意味考えろよ。何さらりと多重接続復活させてるんだよ。しかも多分これ……
 工兵はケーブルを持ち上げた。
「ケーブル……クロス配線の物に変えてます?」
「へ? 何それ」
 やっぱりか……。
(P.95-96)